AUDI

2025.01.29

S5 オーバーヒート修理

 

S5 2012年式 走行161300Km。

エンジンチェックランプ点灯、水温上昇の警告灯が点灯し、暖房も効かず緊急ご入庫

されました。

リザーブタンクを見ているとクーラントの動きが

落ち着かず、オーバーフローします。

著しいクーラント漏れが見つかりませんが、

クーラントの甘い匂いはするのと、助手席側ドア下

辺りから垂れてきている感じがします。

リザーブタンクにテスターを繋ぎ加圧テストを

してみると

リザーブタンク下のホースから漏れている事が判明。

漏れたクーラントはそのままボディの穴から中に入り

助手席側フロアパネルより漏れ出ていたと思います。

ホースを交換して漏れの症状は改善されましたが

警告灯との関連は低いので診断機を繋いで診断します。

クーラントポンプ故障の入力。暖房が全く効かないので

サーモスタットも怪しいですが

CGWエンジン。V6スーパーチャージャー搭載です。

サーモスタットやウォーターポンプはスーパーチャージャー直下

に配置されてます。

整備要領書ではフロント部の脱着指示がありますが

今回は極力費用を抑える為に外さずに進めていきます。

サーモスタットの交換。

取り外したウォーターポンプ。

樹脂製のインペラが一部割れています。

ウォーターポンプと同時交換のホースも交換します。

インペラ部は対策されています。

再使用不可部品を交換して

クーラントを充填します。

エア抜きはヒーターホースとスーパーチャージャー上部の

ドレンプラグから抜きますがドレンプラグは緩めた途端

折れました。

ここからがホントに大変で、全くエアが抜けませんで、

完全暖機後に吹き返し。。。

何回試しても吹き返します。

サービスマニュアルだとクーラントを充填して

スーパーチャージャーのドレンから溢れたら締めて

2000回転で10分間エンジンを回す・・・

全くの嘘です。

外での作業になりますがクーラント補充しながら

エア抜きドレンからクーラント排出させながら3時間

アイドリング。。。

噴水のようにクーラントが噴射して、それからは

吹き上がりもなくなりました。

ようやくエア噛みもなくなって完了しました。

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作業ブログをご覧いただきありがとうございます。

ニューオートは以前からご納車時の作業報告の際、タブレットを活用して

ご説明させて頂いておりました。丁寧に分かりやすくをモットーに

心掛けております。

作業した記録はフォルダ分けしてクラウドで保存して、お客様のお車は

何年何月何日に何を作業したのかをすぐに把握できるようにしており

ます。

以前のホームページで随分と前から「作業日誌」と題してブログを

書くようになりまして、多くのお客様からのお問い合わせを頂く

ようになりました。しかしながらお客様のお声の中には、

「同じ故障の症状なのにこの前載せてたブログの修理内容と違う」

「修理内容が同じでもかかった費用が違う」

などのお声もあります。

そこでひとつご注意頂きたいのが、

故障内容は同じでも、それに至る経緯が違ったり、お車の使用状況、

経年劣化、部品の耐久性、個体差や部品価格の変動により内容や

修理費用は違ってきます。その点をご理解頂けると幸いです。

同業者様からの問い合わせも増えてきております。

私も作業にいきずまったときに昔も今も聞きまくります。

仲良くさせて頂いている同業者様にはいつも良いアドバイスを頂き

助かっておりますが、中には「ぶっきらぼう」で「冷たい」お言葉を

かけられる事もあります。。。

私もまだまだ分からない事も多く未熟者ですが、分かる範囲で最適

なアドバイスをするように心掛けております。

そういう事が増えていけば整備業界の発展にも繋がりますし、何より

ご依頼頂いているお客様の期待に応える為だと思います。

最後になりますが、これからもお客様がご参考にできるような記事や

出来事を随時更新していきますので、かいつまんでご覧頂ければ

嬉しく思います。

 

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