FIAT
2024.10.08
500 発進時ジャダ
FIAT500のご入庫です。
症状は信号待ちなどからの発進時にガガガっとジャダが発生します。
まずは診断から。
DTC入力されています。
DTC→P291572
クラッチアクチュエーターの作動不良です。
アクチュエーターはソレノイドバルブブロックで油圧制御される為
ソレノイドバルブの作動不良やシステム内の油圧低下の可能性があります。
今回はデュアロジックオイルの汚れも酷く、走行距離も10万Kmオーバー
の観点から、アクチュエーターASSYの交換とデュアロジックオイルの
交換を実施していきます。
デュアロジックオイルタンクを外していくので
作業性を良くする為に前廻りを外します。
デュアロジックオイルタンク。
汚れがひどいです。
作業灯当てるとこんな感じです。
アクチュエーターを外します。
外しました。
アクチュエーターとミッションハウジング間は液体パッキン使用
なので古いパッキンを除去。ペーパーを当てて面取りしておきます。
右側が新品の純正アクチュエーター。
純正新品アキュームレーター。
デュアロジックオイルタンクを洗浄してオイル交換を
何度か繰り返します。
使用するオイルは専用のセレスピードオイルです。
組付〜クーラント充填。エア抜き、リークテストの実施。
完了後のキャリブレーションは必須です。
DTCゼロ。OKです。
修理後は以前のような症状も出なく快適になりました。
何日か試運転を重ねて問題の無い事を確認しご納車となりました。
この度は当社ご利用ありがとうございます。
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コメント
作業ブログをご覧いただきありがとうございます。
ニューオートは以前からご納車時の作業報告の際、タブレットを活用して
ご説明させて頂いておりました。丁寧に分かりやすくをモットーに
心掛けております。
作業した記録はフォルダ分けしてクラウドで保存して、お客様のお車は
何年何月何日に何を作業したのかをすぐに把握できるようにしており
ます。
以前のホームページで随分と前から「作業日誌」と題してブログを
書くようになりまして、多くのお客様からのお問い合わせを頂く
ようになりました。しかしながらお客様のお声の中には、
「同じ故障の症状なのにこの前載せてたブログの修理内容と違う」
「修理内容が同じでもかかった費用が違う」
などのお声もあります。
そこでひとつご注意頂きたいのが、
故障内容は同じでも、それに至る経緯が違ったり、お車の使用状況、
経年劣化、部品の耐久性、個体差や部品価格の変動により内容や
修理費用は違ってきます。その点をご理解頂けると幸いです。
同業者様からの問い合わせも増えてきております。
私も作業にいきずまったときに昔も今も聞きまくります。
仲良くさせて頂いている同業者様にはいつも良いアドバイスを頂き
助かっておりますが、中には「ぶっきらぼう」で「冷たい」お言葉を
かけられる事もあります。。。
私もまだまだ分からない事も多く未熟者ですが、分かる範囲で最適
なアドバイスをするように心掛けております。
そういう事が増えていけば整備業界の発展にも繋がりますし、何より
ご依頼頂いているお客様の期待に応える為だと思います。
最後になりますが、これからもお客様がご参考にできるような記事や
出来事を随時更新していきますので、かいつまんでご覧頂ければ
嬉しく思います。