1級自動車整備士とは

自動車の新技術の普及、自動車ユ-ザ-の保守管理を支援するため、早く、正確で、分かりやすい情報の提供、環境保全に向けた対応を目的とした国家資格です。

自動車整備士の資格は1級から3級までありますが、国土交通省ではこれまで「1級」の試験を見合わせてきました。当時はこの資格は「幻の資格」とも言われてきました。
1級整備士の資格試験は平成14年から開催されていますが、資格取得者はまだまだ全国にも少ないのが現状です。

難易度の高い1級資格の必要性

電子制御の広範囲な採用など車の構造が複雑化してきて、より高い整備技術が要求されてきました。そして環境問題も深刻です。この2つのテーマによって、幻であった1級整備士の試験が行われるようになりました。

自動車は生活に欠かせませんが、地球環境に大きな影響も与えていることも事実です。今後、環境保全に対応できる工場の運営、あるいはユーザーの環境や安全意識を高めたりするために、整備士も積極的に関わっていかなければなりません。

こういった従来とは異なる役割を担うため、今の2級とは違ったハイレベルな整備士が必要となったのです。

1級自動車整備士ができること

コンサルティングアドバイザー

  • お客様のお車に対する保守管理意識を高めるためのお客様に合わせたご提案やお声かけ
  • 整備後の定期的なアフターフォロー
  • お客様一人一人に合わせた丁寧で親切な対応
  • お車の構造・知識等を分かりやすくご説明
  • タブレットを使用して画像や動画でのご説明

最先端の知識

  • 日々変化する自動車の最新の知識
  • 診断機を使用した故障診断技術のスキル

高難易度自動車整備技術

  • 古い車からハイブリッドや電気自動車などの新技術にも幅広く対応
  • 自動車整備・点検
  • 予防整備
  • 加工・調整
  • 高度な診断技術

その他

  • 環境問題や公害などへの配慮
  • しっかりとした顧客管理
  • 新情報のご提供

1級自動車整備士資格を取得しました。

株式会社ニューオートの小椋輝星です。この度、念願の「国家1級自動車整備士」の資格を取得しました。一人一人のお客様のおかげで取得する事ができたと思っております。

車検整備のご依頼や一般整備、修理のご依頼を受け、常日頃から「勉強、勉強」という意識をしながら従事して参りました。そのおかげで様々な知識・経験を積むことができました。ありがとうございました。


すべての車に安全に乗っていただくために

ここ数年で自動車には目をみはる最新の技術が搭載されるようになってきました。様々な電子技術、複雑な構造など、目には見えないものばかりになってきています。今までの「工具」という物が「診断機」に変わってきている状況です。

「今までの経験や知識だけではお客様に安心してお車に乗っていただけない・・・。お客様に「真のサービス」をご提供するには自動車整備士の頂点である「1級自動車整備士」の資格を取らなければならない」と考えた次第です。


お客様への真のサービスをご提供することを念頭に

たとえばお客様に有害ガスの排出を最小限にし、燃費を向上させる運転方法をアドバイスすることもそうですね。そのためには、単に整備や点検を正確にこなすだけではなく、お客様とコミュニケーションがとれる整備士である必要があります。

1級整備士には高い整備技術はもちろんのこと、アドバイザー能力やコミュニケーション能力、そして環境保全、安全管理等の知識が求められます。

これからも、今までの経験と最先端の自動車整備技術で、お客様へ「真のサービスをご提供する」ということを常に念頭に心がけて行きたいと思います。

ひとりの鬼教師との出会い

自動車整備の専門学校で出会った1人の鬼教師は、現在の私にとって大きな影響を与えてくれました。

今の時代では考えられない教え方で、中途半端なことや不完全な事をした時にはすぐさま怒鳴り声や手が飛んで来たのを覚えています。今の時代ではあり得ませんね。でもその時に学んだ事は「お客様に安心してお車にのって頂く。その為に確実な整備をする。中途半端なことは許されない」ということでした。

初就職先での厳しい日々

2級自動車整備士資格を必死で取得して、就職したのは某ディーラーでした。当時、職人気質の先輩が沢山いましたから、資格を持っていたところで、実作業を教えてもらうことなどできず、くる日もくる日も掃除、草むしりの日々。苦しかったけれど、この時に叩き込まれた仕事の基本は今に活きています。

険しかった1級合格への道

実は、もう4年前から挑戦し続けていたんです。プリントの山はすごいです。合格したら捨てようと思ってたけど、色々な思いが詰まっているから、捨てられなくなってしまいました。仕事をしながらの猛勉強と2回の失敗。

つい周りをピリピリした空気にしてしまったりしたことも。家族にも随分気を遣わせてしまったかもしれません。でも、がんばって!というメッセージが書かれた子どもたちの写真には本当に励まされました。